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ベルリン旅日記(2010年1月7日)

 前回ベルリンを訪れたのが昨年の9月の末だったので、およそ3か月でまた舞い戻ってくることになる。前回あまり時間が取れず、仕事のための本を読んだり、書店を物色したりすることができなかったので、今回は図書館と書店へ行くために来たようなもの。3泊4日の短い滞在である。その間に、ヴァルター・ベンヤミン・アルヒーフや国立図書館にこもったり、友人に書店を案内してもらったりする予定。
 ヨーロッパは寒波が覆っているということで、飛行機の遅れが心配されたが、定刻通りに飛んでくれた。飛行機のなかで寝ておこうと思ったのだが、思うように眠れない。そのようななか読んだのが、小沼純一の編集による『武満徹エッセイ選』(ちくま学芸文庫)。個とその根底にある悲しみから響き出て他者へ向かう音についての省察が、生と死についての深い洞察や、国家権力に対する鋭い批判に結びついている点にあらためて感銘を受ける。手荷物の鞄に入れておいてよかったと思う。
 飛行機がヨーロッパの上空に入って機内が明るくなったので窓を開けてみる。いつもは通路側の席を取るのだが、今回は窓側しか取れなかった。窓には雪の結晶が付着している。それを見て、初めてヨーロッパへ旅行に出たときのことを思い出した。そのときも窓側の席に座って、シベリアの上空を飛ぶ飛行機の窓に付いた雪の結晶を、その無数の形を飽かず眺めていたのだった。乗り継ぎ地点であるフランクフルトへ近づくと、眼下には一面の銀世界が広がっている。寒いところへやって来たものだ。
 ますます迷宮のようなフランクフルトでベルリン行きの飛行機へ乗り継いで、ベルリンに着いたのは19時過ぎ。バスに乗って、クアフュルステンダムの途中の停留所で降りて少し歩いたら、ホテルがすぐに見えた。通りには雪が積もっていて歩きにくいし、当然ながらかなり肌寒い。明日からのことが思いやられる。宿はとくに特筆するべきことのない中級クラスのホテルだが、無線LANが無料で使えるのが嬉しい。予約に付いていた、カレーソーセージのクーポンをもらったので、部屋で荷解きをしてから、夕食にそれを食べにレストランへ。フライドポテト付きのそれを食べてみると、ケチャップソースのトマト味が利きすぎて、カレーソーセージと言うよりは、トマトソーセージに近い。これに関しては屋台で食べるに限るということだろうか。部屋へ戻ってシャワーを浴びると、疲れと眠気が襲ってきた。

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