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10年ぶりのザルツブルクへ

 明日から5泊6日の予定でザルツブルクへ出かける。とはいえ、広島に住んでいるため、今晩のうちに出なければならない。そう言えば午後から雪模様との天気予報が出ていた。国内の移動がやや心配である。
 この時期にザルツブルクへ行くのはほかでもない。当地で開催される「モーツァルト週間」の演奏会をいくつか聴くためである。ザルツブルクでは毎年、1月27日のモーツァルトの誕生日を中心に「モーツァルト週間」と銘打った音楽祭が開催されていて、モーツァルトの作品を中心とする充実した内容の演奏会が毎日催されている。オーケストラとしては、ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団と当地のカメラータ・アカデミカやモーツァルテウム管弦楽団が参加し、ハーゲン弦楽四重奏団やピアノの内田光子といった実力のある室内楽団体やソリストも数多く参加する。今年は、モーツァルト生誕250年を祝う記念の年なので、誕生日の27日には名だたるソリストがヴィーン・フィルハーモニーと共演する大規模なガラ・コンサートも企画されているが、これは聴かない。何しろチケットの入手がきわめて困難なうえに、値段も非常に高い。それに金持ちが集うなかに交じってお祭り気分で音楽を聴くなどというのは、とても考えられないことである。
 今年は、アーノンクールが指揮するヴィーン・フィルハーモニーの演奏会や内田光子とハーゲン弦楽四重奏団が共演する室内楽の演奏会をはじめ、7つの演奏会を聴く予定。ピアノでは内田光子以外に、レイフ・オヴェ・アンスネスやアンドラーシュ・シフといったところの演奏を聴くので、聴き較べが楽しみなところ。歌劇「偽の女庭師」をはじめ、なかなか耳にすることのできないモーツァルトの作品に触れられるのも得がたい機会である。親密な雰囲気のなかでの室内楽の演奏も楽しみだ。
 思えば、海外へ旅行するようになったのは、今からちょうど10年前にザルツブルクへ同じ「モーツァルト週間」の演奏会を聴きに行ったのが最初である。そのときは雪が積もっていて、ミラベル庭園が一面の銀世界だった。天気予報によると、滞在中ほとんど雪のようなので、同じ風景を眼にすることになるのかもしれない。ちなみに10年前「モーツァルト週間」を訪れたときには、まだカルロ・マリア・ジュリーニやシャーンドル・ヴェーグが健在だったし、またハーゲン弦楽四重奏団が若々しい演奏を聴かせてもくれた(そのときのことについては、http://homepage.mac.com/nob.kakigi/Mozartwoche_1996.htm を参照)。今回はどんな演奏に出会えるだろうか。モーツァルトの生誕250年の年に、その作品に新たな生命を吹き込む演奏に触れられるのを楽しみにしているところである。

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受信: 2006年1月20日 (金) 18時55分

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